座ってのんびり庭園が眺められる:
広い庭に100種類以上の椿が咲くことから『椿の寺』として知られている霊鑑寺。
通年は、椿の季節と紅葉の季節、それぞれ短い期間だけ公開されてますが、今年は『京の冬の旅』として約2ヶ月にわたり特別公開されてたので行ってきました。
拝観料/600円
霊鑑寺とは
1654年(承応3年)後水尾天皇が皇女を開祖として創建。
江戸時代から明治維新までの間、5人の皇女・皇孫が入寺した尼門跡寺院です。
1687年(貞享4年)、皇女・普賢院宮宗栄が入寺した際、父親である後西天皇の御院所から休息所と番所を移築。
11代将軍・徳川家斉が本堂を寄進しました。
36年ぶりに公開された霊鑑寺の奥書院
撮影禁止なので写真が無いのですが、紅霞亭(こうかてい)と名付けられたこの奥書院、とっても可愛いんです!
狩野永徳筆と伝えられている大和絵風の障壁画もさることながら、印象に残ったのは天井。
少しだけグレーが混ざったような水色の下地に、鳳凰をモチーフにした丸紋が散りばめられている、そんな唐紙が貼られていました。
もちろん復元されたものですが、当時のまま引き継がれているそうで、今の時代に見てもすごくオシャレ!
しかも襖や壁に貼る唐紙を、天井に貼ってしまうセンスよ。
ただその感性が、この狭い世界にだけ息づいてたことを想うと切なくなってしまいました。
寺宝として、お人形や有名な絵師が描いたカルタ等たくさん展示されてましたが、幼き頃にだましだまし連れて来られたのではなかろうか、なんて想像すると、これまた胸がチクンとします。
冬の尼門跡寺院、何とももの悲しい気持ちにさせられました。
霊鑑寺の庭園
椿の寺と呼ばれる霊鑑寺だけあって、早速たくさんの椿が出迎えてくれます。
一度にこれだけの種類を目にしたのは初めてだったので、一口に椿といっても全く表情が違うんだと改めて感じました。
脇には椿の種類が書かれた紙も置かれています。
『?』も交じっててホッコリ。
霊鑑寺の庭園は、池泉回遊式庭園です。
来客があまり多くないので、豪華には造られていないと聞きました。(涙)
花もなく、まだ緑も乏しい時期でしたが、庭の一面を覆う苔がきれい。
石組が印象的な庭園でした。
霊鑑寺の詳細情報
拝観時間 | 10:00~16:30 |
拝観料 | 600円 |
お問い合わせ | 075-771-4040 |
住所 | 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12 |
公式サイト |