座ってゆっくりと庭園が眺められる:
友人から良かったよ!とオススメされていた高桐院。
2017年夏から修復工事に入ってましたが、今年の11月初旬に拝観が再開されましたので早速行ってきました。
一言でいうと上品なお寺。お気に入りの場所になりました!
拝観料:500円
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大徳寺塔頭・高桐院(こうとういん)の概要
高桐院は大徳寺の塔頭のひとつ
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人に仕えた戦国武将 細川忠興が、父(藤孝)を弔うため1601年に創建した寺院です。
客殿西奥は細川家の墓所になっていて、忠興の正室、細川ガラシャのお墓もあります。
大徳寺塔頭・高桐院の庭園
間口の狭い高桐院の入り口。
一見拍子抜けしてしまいますが、この奥に素敵な世界が広がっているんです。
きれいに松が掛かった、重厚な表門。
先の参道へと続きます。
表門をくぐると一気に別世界へと引き込まれました。
スティーブン・スピルバーグ監督が絶賛したとされる参道。
苔の中に自然石の敷石道が延び、竹の緑が降りそそぐような景色を目に焼き付けていると、自然に浄化されるような気分になるから不思議です。
建物入口でもまた、ため息が漏れました。
正面には少し紅葉した額縁庭園が。
ここに辿り着くまでに何枚写真を撮ったことでしょう!
入口を左に進むと客殿があり、その南庭にあたる『楓の庭』がこれまた見事で…
緋毛氈に座りボーッとお庭を眺めてる時間のなんと贅沢なことか。
奥には外用のスリッパが用意されてますので、それを履きお庭へ
細川家の墓所には、忠興とその妻ガラシャの墓石がありました。
細川ガラシャは明智光秀の娘。
ということは、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公は明智光秀ですので、内容次第では拝観に来られる方が激増するかも知れません。
石灯篭をそのまま墓石にしているのですが、実はこの灯篭にも物語があるそうで…。
元々は千利休が秘蔵していたものでしたが、秀吉から所望され、どうしても渡したくなかった利休はわざと笠の三分の一を壊し、傷(不良品)を理由に断ったんだと。
後に利休は秀吉から切腹を命じられますが、その際にこの灯篭を忠興に贈りました。
死んでも秀吉には渡したくなかったんですね。
利休の意地とプライドと恨みがこもった、重い重い灯篭のようです。
庭をさらに進むと、受付で見た額縁庭園の反対側に出ました。
どこも手入れが行き届いていて美しい。
左側の建物は書院です。
こちらの書院は『意北軒』と言い、聚楽第にあった利休の邸宅を移築したものなのだそう。
錆びた雰囲気が心地よく、何とも粋な室内でした。
大徳寺塔頭・高桐院の詳細情報
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 一般:500円 |
拝観休止日 | 不定休 |
お問い合わせ | 075-492-0068 |
住所 | 京都府京都市北区紫野大徳寺町73−1 |