有斐斎 弘道館で開催されている
京菓子展「手のひらの自然―徒然草2021」へ行ってきました。
弘道館は京都御苑のすぐ西にあります。
現存する建物と庭園は、1899年(明治32年)糸割符商・酒問屋を営んでいた「島臺」の当主 山田長左衛門による造営と推定されているのだそう。
ところが2009年にマンション計画が立ち上がり、保存しようとする活動が始められました。
この土地はもともと江戸時代の儒学者・皆川淇園の私塾があったことから「有斐斎弘道館」として再興したそうです。
京菓子展「徒然草」2021
10/31~11/14まで開催されています。
入場だけだと500円ですが、せっかくなので京菓子とお抹茶が頂けるコースにしました。
1,500円でした。
茶室「汲古庵」
2015年から開催されている京菓子展は今年で7年目。
全国から集まった655点の応募作品の中から、審査員によって選ばれた53作品が展示されています。
こちらの有斐斎弘道館では、その53作品中35点が飾られていました。
汲古庵から広間の眺め
大きな広間には美術品のように和菓子が並べられていて
その1つ1つが美しいのなんの!
展示台は、シンプルでありながら竹を使う工夫がなされていて、和菓子を引き立てています。
縁側も素敵。
ひとしきり堪能したところで、奥の茶室「有斐斎」でお菓子を頂きました。
4種類のお菓子から選べるのですが、悩みに悩んで「ほころび」という作品にしました。
こちらは学生さんの作品なんだそうです。
孔雀青の餡を透明な道明寺羹で包んだ和菓子。
道明寺羹のもっちりとした食感、そして優しい甘さの餡はとろけるようになくなるんです。
とにかく美味しかったー!
展示されている京菓子が美しいのはもちろんのこと
建物やお庭、設えなど全て趣があり
行って良かったと思えた一時でした。