義母が早くに亡くなったので、義父は62歳からずっと独りで暮らしてくれてるんです。
わが家より都会で、大きな商店街の側に住み、周りに友人もいて、時々町内会の旅行に行くのを楽しみにしていました。
夫に先立たれる割合の方が多いので、60代の女性が一人で暮らしててもまだまだ元気だし、特段なにか言われることは無いと思うんですが
妻に先立たれた男性が一人で暮らしてると、長男の嫁、風当たりが強い強い(笑)
「え!?お義父さん一人で住んではるの?同居しないの?」と、何度言われたことか…。
理想の家族構成を築かないと居心地が悪い
『一般的な家庭を築く』というレーンに乗らないと、まだまだ居心地が悪かった私たちの時代。
独身だと「結婚はまだ?」と聞かれ
結婚すると「子供はまだ?」と聞かれ
1人産まれると「2人目はまだ?」と聞かれるんですよね。
結婚して子供を2人以上儲ける。
そんな理想の家族構成を築くまでは、その価値観で生きてる人たちの質問から、逃れることは出来ないんだな、と感じたものです。
わが家は一人っ子なので、「かわいそう」って何度か言われました。
子供が出来にくい身体だったら…とか考えないかなー。
至って健康でしたけどっ。
同居しないの?と聞かれる度に感じる罪悪感
やっとそれらの言葉が届かない年齢になった頃、今度は「同居しないの?」という新たなパワーワードが登場するんですね!
同時に、長男の嫁失格って責められてるような気分になります。
もちろんそれは、私が同居に踏み切れない、後ろめたさからきてるんだと思いますが。
ただ、年寄りの一人暮らし率が格段に上がり、これだけ介護事業が発展した世の中になっても、同居が当然だと思ってる人がいるんだと、少し驚いたりもします。
近所の付き合いが濃密な田舎でも、最近では施設にお世話になったりするんじゃないのかなあ。
最近、恐ろしく義父の足腰が弱ってきたので、去年、施設に体験入所しましたが「年寄りばっかりで退屈や」と2週間で帰って来てしまいましたー!(泣)
頭がしっかりしているので、そりゃ制限される生活は、息が詰まることでしょう。
デイサービスとヘルパーさんに助けてもらいながら、義父自身が施設の方が安心だと思うようになるまでは、同居しない罪悪感から逃れられそうにありません。