実家から近いのに、食わず嫌いでどうしても足が向かなかったタカラヅカ。
友人に誘ってもらって初めて観に行ってきました!
近くにひどい鼻炎の方がいらっしゃったようで、公演中『ズゾゾゾーー』と鼻をかむ音が何度も聞こえてきてその度に現実へ引き戻されたんですが、なんとか楽しんでます。
月組公演「夢現無双」
宮本武蔵の幼少期から、巌流島の戦いまでを描いた作品でした。
武蔵役の珠城りょうさんは、とても伸びやかでとにかくステージで大きく見えるんです!きっとトップオーラのなせる業なんでしょうね。
友人一押し!小次郎役の美弥るりかさんは、妖艶かつ凛としていて、美弥さんが出てくるとステージがパッと華やぐんです!
お通役の美園さくらさんは、喋り方がとても可愛いの♡ でも、ただ甘ったるいだけでなく、歌声は色香を含んだ艶やかさでした。
なにが感動したって、展開が早くて場面がクルクル変わるのに、あれだけ大きなセットを一瞬で設える素晴らしさ。
裏方さんも見事なチームプレーだわ。
1つ残念だったのは、剣豪宮本武蔵の物語なのに決闘シーンが超あっさり。笑
せめて巌流島の戦いぐらいはもう少し見応えあるものにして欲しかったー。
レビュー「クルンテープ」
タカラヅカを観た人が口を揃えて言うのが「レビューがすごい」なんですよね。
大劇場でしか感じられないという大階段の迫力は、噂どおり鳥肌ものでした!
タイの首都バンコクをテーマに、豪華な衣装をまとい、次から次へと繰り広げられる煌びやかな夢の世界。
途中ムエタイの試合でお笑い演出も挟みながら、あっという間の1時間でした。
同じ背格好でビシッと揃ったダンスは圧巻なんだけど、同じように踊っていても目を引く人っているんですよね。
合わせてなんぼ、究極に個性を消さなくてはいけない場面で出てくるその『何か』が、『人を惹きつける魅力』になるか『悪目立ち』になるかは紙一重で
きっとそういう微妙な誤差の積み重ねが、トップになるかなれないかを決めるんだろうな。
人の心をつかんで離さない魅力
彼女たちが積み重ねてきた努力や苦労は、タカラヅカを知らない私ですら想像に容易くて。
目の前に広がるクオリティの高いステージは『彼女たちのストイックな人生の上に成り立っている』という紛れもない事実が、琴線に触れるんだと感じました。
そして、タカラヅカのぶっ飛んだ世界観が苦手だったんですが、実際目にしてみると、そのぶっ飛んだ世界観こそが日常のあれやこれやをぶっ飛ばしてくれるんだろうと気付きました。
家庭や職場でツラいことを抱えてたとしても、ステージが非日常であればあるほど忘れさせてくれるんですよね。
会場が明るくなって隣をふと見ると、友人、感極まって泣いておりました( ;∀;)
美弥さんがこの公演で引退されるそうなので、特別な想いが廻ったのでしょう。およよ。
ずっと食わず嫌いで敬遠してきたタカラヅカでしたが、ハマる方の気持ちに少し寄り添えた一時でした。
以上、初めてのタカラヅカ観戦記でした!