大徳寺は今からおよそ700年前、鎌倉時代末期(1315年)に創立。
室町時代に応仁の乱で焼失後、トンチで有名な一休和尚が復興しました。
豊臣秀吉が織田信長の葬儀を行った場所でもあり
山門は、千利休が秀吉に切腹を命じられるキッカケになったと伝えられています。
敷地が広く、塔頭(小寺)の数はなんと24!
その中には、沢庵和尚が宮本武蔵に剣の極意を授けた大仙院などなど、有名な歴史上の人物とゆかりの深い寺院がいくつかあります。
常時拝観可能な塔頭は、龍源院・瑞峯院・大仙院・高桐院の4院のみなんですが、1日で回るにはこれがまた丁度良い数なんですよ~。
迷わない為にも、正門受付で先ずは『大徳寺MAP』をもらって下さい。
常時一般公開されている大徳寺の塔頭4院
今年の春『庭園を眺めること』に突如ハマりました。
そんな初心者な私ですが、大徳寺で一般公開されている4院の庭園や寺院の雰囲気が、良かったな~好きだな~と感じた順に並べてみました!
高桐院
座ってのんびり庭園を眺められる:
約2年半かかった修復工事が終わり、11月初旬から拝観が再開されました。
芸術にも通じた細川忠興が創建したからなのか、簡素でありながらとても上品な寺院と言う印象です。
細川忠興・ガラシャ夫人の墓所があり、墓石にしている灯篭は、秀吉に渡さないため利休がわざと割ったいわくつきのもの!
庭園は、門をくぐった参道から素晴らしくスピルバーグ監督も絶賛したそう。
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料/お抹茶 | 一般:500円/休止中 |
拝観休止日 | 不定休 |
お問い合わせ | 075-492-0068 |
龍源院
座ってのんびり庭園を眺められる:
今からおよそ500年前(室町時代)に創建された、大徳寺の数ある塔頭の中で一番古い寺院なんだそう。
庭園は、蓬莱山の世界観を表した石庭、静かな苔庭、そして日本で一番小さいと言われる枯山水の坪庭があるんです。
拝観時間 | 9:00~16:20 |
拝観料/お抹茶 | 一般:350円/なし |
拝観休止日 | 4/19、不定休 |
お問い合わせ | 075-491-7635 |
瑞峯院
座ってのんびり庭園を眺められる:
庭園を楽しみながらお抹茶:
22歳の時にキリスト教への洗礼を受けた、キリシタン大名である大友宗麟が創建。
庭園は、昭和になり重森三玲氏によって作庭された、迫力あるデザインの独坐庭、そしてよーく見ると十字架に石が配置されてる閑眠庭があります。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料/お抹茶 | 一般:400円/400円 |
拝観休止日 | 無休 ※行事により休止になる場合あり |
お問い合わせ | 075-491-1454 |
大仙院
座ってのんびり庭園を眺められる:
庭園を楽しみながらお抹茶:
万丈の玄関と床の間は日本最古のもの。玄関はなんと国宝に指定されています。
千利休が秀吉をもてなした茶室があり、お漬物のたくあんを考案した沢庵和尚が、宮本武蔵に剣の極意を伝えた場所としても有名!
庭園は、滝の水が川となり海へと移り行く禅の教えを、枯山水で描いているのが特徴です。
※中の撮影は一切禁止
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料/お抹茶 | 一般:400円/300円 |
拝観休止日 | 無休 ※行事により休止になる場合あり |
問い合わせ | 075-491-8346 |
春と秋のみ特別公開されている大徳寺の寺院
普段は非公開だけど、時期により特別公開される塔頭がいくつかあるようです!
今回、秋の特別公開時に、総見院・興臨院・黄梅院の3ヶ院を回ることが出来ました。
総見院・興臨院・黄梅院
織田信長の菩提を弔うため、秀吉が創建した総見院。
本能寺の変で命を落とした信長の亡骸がどうしても見つからなかったため、その代わりとして作られた木像が総見院に安置されています。
加賀百万石で知られる名家、前田家の菩提寺である興臨院。
万丈庭園は、昭和の小堀遠州と謳われた中根金作氏が復元したそう。
※庭園のみ撮影可能。
織田信長が父の追悼菩提のため建立し、豊臣秀吉が増築した黄梅院。
秀吉の命により、千利休が作庭したとされる瓢箪池が印象的な苔庭や、シンプルを極めた万丈庭園(破頭庭)など、随所にセンスが光っています!
※中の撮影は一切禁止。
大徳寺まとめ
常時公開しているのは4院のみですが、大徳寺の敷地内に収まっているのでとっても効率よく回れると思います。
敷地は広いのですが、ほぼ平坦なので歩きやすいのもありがたい!
誰しも聞いたことがある戦国武将ゆかりの寺院が多いことも、心惹かれる所以なんですね。
住所 | 京都府京都市北区紫野大徳寺町53 |
お問い合わせ | 075-491-0019 |
公式ホームページ | なし (京都観光NAVI) |