座ってのんびり庭園が眺められる:
四条からポツポツ歩き、知恩院と円山公園を抜けると青蓮院に辿り着きます。
写真右手に見える大きな大きな楠は、境内の周りに5本植えられているんですが、樹齢はなんと約800年!
あの親鸞が植えたと伝えられていて、大きいものは26mもあるんだそう。
いずれも天然記念物に指定されています。
拝観料:500円
青蓮院門跡とは
始まりは、最澄が比叡山延暦寺を開くために造った僧侶の住居の一つでした。
平安時代末期、鳥羽上皇が第七皇子を行玄の弟子として入寺させ、現在の地(粟田口)に殿舎を造営。
それ以降、門跡寺院として発展してきた非常に格式高い寺院です。
天台宗の三門跡寺院(青蓮院・三千院・妙法院)の一つ。
曼殊院・毘沙門堂を加えて、五箇室門跡とも呼ばれています。
1788年(天明8年)、天明の大火により御所が炎上したため、後桜町上皇の仮御所として青蓮院が用いられました。
そこから粟田御所とも称されています。
青蓮院門跡の庭園
客殿である華頂殿へ立ち入ると、まず三十六歌仙額絵と襖絵が迎えてくれます。
蓮がダイナミックに描かれた襖絵は、壁画絵師である木村英輝さんが2005年に手掛けたもの。
そして、その先には何とも美しい光景が広がっていました。
目の前に広がる庭は、室町時代に相阿弥が作庭したとされる『相阿弥の庭』です。
相阿弥は足利家に仕えた画家なんですが、絵画はもちろん、庭園の造営・香・歌・茶道など多彩な才能の持ち主。
銀閣寺や龍安寺の庭園も手掛けたと言われています。
別角度から。
粟田山を借景とした池泉回遊式庭園で、赤松がとっても印象的!!!
門跡寺院らしい?はんなりとした雰囲気を漂わせていました。
相阿弥の庭の北側には、江戸時代に活躍した小堀遠州が作ったと伝えられている『霧島の庭』があります。
こちらは宸殿前庭。
華頂殿から見える庭とは全く趣の違う庭が広がります。
シンプルな苔庭。
実はこの苔庭、元は白砂敷だったそうですが、長年放置してたら苔が生えたんだとか!
雛人形でも飾られる『右近の橘』と『左近の桜』が配されていました。
3月に行った時には、橘がたくさん実を付けたんですー!
門跡寺院は、宗派の考え方が様々なところに出ているんだそう。
私にその違いが分かる日がくるのでしょうか!?
青蓮院門跡の詳細情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 500円 |
拝観休止日 | なし |
住所 | 京都府京都市東山区粟田口三条坊町69−1 |
お問い合わせ | 075-561-2345 |
公式サイト | http://www.shorenin.com/ |
アクセス | 地下鉄東西線『東山駅』徒歩約5分 京阪電車『三条駅』徒歩約10分 |