書院から庭園が楽しめる:
庭園を眺めながらお抹茶:
旧三井家下鴨別邸でのヨガの後、建物も見学してきました。
江戸時代の大店から一大財閥へと成長した三井家。
その三井家が贅を尽くして建築した「別邸」なんですもの、それはそれは見事でした。
お抹茶も頂きました。
入館料:500円
お抹茶代:800円
旧三井家下鴨別邸とは
旧三井家下鴨別邸は、豪商三井家が共有の別邸として建築されたものです。
明治時代、下鴨神社の南にある土地2万平方メートルを買収し、三井家の祖霊社を移しました。
大正時代に入り、祖霊社を参拝するための休憩所・宿泊所として作られたのが、この旧三井家下鴨別邸なんだそうです。
戦後の財閥解体により一帯は国有地になりますが、価値が認められ、2011年に重要文化財に指定。
約4年に渡る補修工事を終え、2016年から一般公開されるようになりました。
上質でありながら簡素、旧三井家下鴨別邸
大正時代に整備された下鴨別邸。
画像右側の建物が「主屋」で、明治時代に建てられた木屋町別邸を移築したもの。
当時としては珍しい3階建てになっていました。
画像左側は、移築に伴い建て増した「玄関棟」です。
他に、三井家がこの土地を購入する前から存在していた「茶室」があり、江戸時代に造られたものだと推定されているそう。
敷地内に、江戸・明治・大正の建築物が在るんですね。
主屋のふすまの引手は「分銅」の形になっていました。
坪庭の手水鉢(つくばい)も「分銅」を模ってるんです。
これは、三井家が両替商も営んでいたから、とのこと。
自身の商いの象徴である道具を、意匠として用いてるんですね。
浴室や洗面所なども、細部まで装飾や素材に凝っていました。
新しく建てる方が安上がりだったにも関わらず、あえて移築を選んだ理由が、ひしひしと伝わってきます。
旧三井家下鴨別邸の庭園
主屋の座敷からお庭の写真を撮っていると、「障子を閉めるとまた雰囲気が変わるんですよ」と言って、スタッフの方が閉めて下さいました。
大正ガラス越しの庭園。
それぞれが絵のように見える額縁庭園も、これまた素敵!!!
お庭は、池泉式回遊庭園でした。
雨の日に伺ったので、水分を含んだ苔は生命力に溢れていて、元気をもらえる感じがしました。
ヨガをしてる時、水の流れる音がして、とっても心地良かったんです。
お庭を散策していて理由が判明!
小川に段差を付けることで、音が広がっていたようです。
本当にこだわってるなあ。
庭園の一角には、あじさい園もありました。
旧三井家下鴨別邸のお抹茶セット
下鴨別邸ではお茶も頂けるんです。
冷やし白玉ぜんざい、濃茶生ゼリー、抹茶ラテ…。
美味しそうなメニューが並んでいて、心が揺らぎましたが、お抹茶セットを頼みました。
じゃーーーん。
セットのお菓子は季節により変わるそう。
今は、鶴屋吉信の「彩夏」、一度食べてみたかったんですー!
紫陽花に見立てた生菓子は、じっと眺めていられるほど細やかで美しく。
もう食べなくても満足できました。笑
あー至福の時。
旧三井家下鴨別邸の詳細情報
競売に掛けられ、一時は取り壊しの危機にあったそうです。
その後の調査により、貴重な建物だと認められたことで、今こうして拝見できるんですね。
建物と庭園が素晴らしいのはもちろんのこと、スタッフの方みなさん親切で、気持ちの良い接客をして下さるんです。
それが心地よくて、思いのほか長居してしまいました。
開館時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | 500円 |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌日) 12/29~12/31 |
お問い合わせ | 075-366-4321 |
住所 | 京都市左京区下鴨宮河町58-2 |
アクセス | 京阪電車「出町柳駅」徒歩約5分 |
https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/ |