以前少し触れたのですが、義父が体調を崩してしまったんです。
コロナの影響で、施設でも入院先でも思うように面会できない最中のことでした。
ほとんど食事が摂れなくなった84歳の身体には、元気に回復する体力など残っておらず、最後に会えたのはもう意識が無くなってからで…。
良くなる兆しが見えないまま、先週静かに息を引きとりました。
コロナ禍でのお通夜・告別式
コロナ禍でのお葬式において気を付けたのは以下のことです。
- なるべく小規模にする
- 通夜振る舞い・精進落としの会食を行わない
- 親族への連絡時、参列を控えても構わない旨を伝える
- マスクの準備
参列者の7割は親族だったんですが、親族と言ってもほとんど義父義母の兄弟関係なので、高齢の方も多く心配です。
こんなご時世ですので、参列を辞退頂いても構わない旨を伝えてましたが、蓋を開けてみると皆さんお越し下さっていました。
最終的にお通夜に参列頂いた方は20人強だったでしょうか。
告別式はその半分の人数でした。
葬儀会場の入り口に消毒液は置いてましたが、マスクは無かったのでこちらで用意しています。
会食を行わない葬儀
親族でも、誰かの葬儀でしか顔を会わせる機会がなくなりつつあります。
通夜振る舞いで、故人を忍びながら昔話をする意義は大きいと思いますが、コロナ禍で会食を行うという選択はできませんでした。
もしものことを考えて大きな寿司桶は頼んでましたが、杞憂に終わっています。
お通夜が終わり次第、皆さん気を遣って下さり足早に帰られました。
小規模のお葬式にすると会場も小さくなるので、どうしても密になりがちなんですが、葬儀という特性上しめやかに進行しますので、会食を伴わなければそれほど心配することはないかと感じました。
マスクも着用したままでいられます。
20年前に義母を亡くした際、家族葬ではなかったため参列者の列が途切れず、通夜振る舞いも長時間にわたった記憶があります。
お線香の火を絶やさないよう斎場に泊まり込み、夫の仕事関係の方々に挨拶をし、何より慣れない和装で給仕に勤しみ、葬儀が終わった時には精も根も尽き果てた。という感じでした。
それから20年。家族葬が主流になりつつある上、コロナ禍での葬儀は、義父に申し訳ないほどあっけなく進みましたが
その分、家族で義父のことを想う時間は取れたように思います。