座ってのんびり庭園を眺められる:
特別公開中の高台寺へ行ってきました。
特別公開の内容としては、ねねの墓所である『霊屋(おたまや)』の中に入れる!というものでした。
普段は外から眺めることしか出来ないそうです。
高台寺とは
豊臣秀吉の菩提を弔うため、正室である北政所(ねね)が1606年に開創した寺院。
北政所(ねね)は1603年、後陽成天皇より『高台院』の号を賜ったことから、『高台寺』の名がつきました。
徳川家康から多額の資金援助を得たことで、寺は壮麗を極めていたそうですが、度重なる火災にあい多くの堂宇が焼失。
現在残っているのは、開山堂・霊屋・傘亭・時雨亭・表門・観月台などで、国の重要文化財に指定されています。
高台寺の建物
対になった火灯窓が印象的な開山堂
手前の天井には、秀吉が使っていた御船の天井が用いられ
奥の天井には北政所の御所車の天井が使われているのだそうです。
開山堂から延びる楼船廊の中ほど、少し屋根が高くなっているところが観月台
観月台という名の通り、月を眺めるために造られました。
伏見城から移築した傘亭
こちらも伏見城から移築した時雨亭
ねねはこの時雨亭の2階から、炎上する大阪城を見たと言われています。
特別公開の霊屋(おたまや)
そして特別公開されていた霊屋(おたまや)
高台寺から南へ2キロ行った先には、秀吉が奉られている豊国神社があるそうなんですが、なんと霊屋はその豊国神社の方を向いて建てらたとのこと。
中に入ると右手に秀吉、左手にねねの像が置かれていました。
ねねの像の下には、ねね自身の亡骸が土葬されています。
像の間にある須弥壇には蒔絵が施されているんですが、その壮麗ぶりから、桃山時代の手法で描かれた蒔絵のことを高台寺蒔絵と呼ぶようになったそう。
蒔絵には十六菊紋も描かれているんです。
ねねが皇子を3年間預かっていたため皇室とも縁ができ、十六菊紋を使うことを許されたとお聞きしました。
高台寺の庭園
万丈前の庭園は、白砂で造られた枯山水庭園。
波心庭という名がついています。
開山堂周辺の池泉回遊式庭園は、かの小堀遠州作と伝えられているそうです。
高台寺は今回で2回目の訪問でした。
徳川家康にお金を出させ(言い方)
秀吉との思い出を詰め込んでみました、どう?♡
みたいにしか感じないんですーーー!
ねねが亡くなるまで過ごした圓徳院は大好きだし、京都の庭園にハマる切っ掛けにもなったのですが…。
どこまで秀吉を想って建てたのかななんて考えたりして(夫婦愛を歪んだ見方しがちな私)
知らんけど。
高台寺の詳細情報
拝観時間 | 9:00~17:30 |
拝観休止日 | なし |
拝観料 | 600円 高台寺・圓徳院・掌美術館共通券:900円 |
お問い合わせ | 075-561-9966 |
アクセス | 京阪電車《祇園四条駅》徒歩約20分 阪急電車《河原町駅》徒歩約20分 |
住所 | 京都府京都市東山区下河原町526 |
公式サイト | http://www.kodaiji.com/ |