この年になると「親友」の定義が何なのかも分からなくなりつつありますが。
私には中学の頃から、所謂「にこいち」の友達がいました。
朝待ち合わせて一緒に学校へ行き、一緒に帰る。
好みが似てるので同じような格好をして、何をするのも一緒でした。
楽しいことも辛いことも思春期特有の悩みも共有して、一緒に乗り越えてきたまさに親友だったと思います。
ところが
高校2年の途中で急に、彼女が岡山へ引っ越してしまったんですー。
多感な時期にこれは辛かった!
当時の私にとって岡山はフランスぐらい遠く、そして唯一の親友を失い途方に暮れてしまいました。
若い頃はそこそこ社交的だったのでその後も友達はたくさん出来ましたが、AちゃんにはBちゃんが、CちゃんにはDちゃんがとそれぞれ特別な友達がいて、私が入る隙なんてないことをヒシヒシと感じるんです。
AちゃんがBちゃんのことを「あの子の考えてることはすぐに分かる!」と得意気に言うのを笑って聞いてたけど、すごく羨ましくて悲しくて、その頃から私は人と深く関わることを放棄したように思います。
いくら仲良くなっても彼女達にとって私は、所詮2番手3番手の女。笑
ナンバーワンにも、ましてやオンリーワンになり得ることなど無いのだと端から諦めていました。
きっと傷付きたくないから防御してたんだと思います。
今でこそ「孤独が結構好きだ」と大きな声で言えますが、淋しかったなあ。
その状況は変わらないまま年を重ねましたが、50代になって感じるのは、同じような方って結構いるんじゃないかと云うこと。
自分だけじゃないのかもと。
家族のために過ごすうちに仕事に忙殺されてるうちに、友人との交流が疎かになってしまって、同じように淋しさを抱えてる人。
そう考えると、私に親友が出来るチャンスはまた巡ってくるかもという気がしてきました。
もしかしたら今周りにいる人と助け合ってるうち、70歳ぐらいになったとき親友だと思える関係になってたらいいな、とか
もしかしたら新しく出会った人と共感し合ってるうち、いつの間にか親友になれてたらいいな、とか
そんな夢をもつのも悪くないと思い始めました。