モミジのリフレクションがあまりにも美しく、SNSで人気に火がつき、一躍有名なお寺となった瑠璃光院。
普段は平日でも大行列ができていて、週末ともなれば2,3時間待ちと聞いてたのでなかなか足が向かなかったんですが、今なら空いてるかもと6月末に行ってきました。
金曜日の11:30頃到着。
7人ほど並んでいらっしゃいましたが、暫し待っていると誰もいない山門の写真が撮れました。
ただ手前には行列整理用のロープが張ってあり、普段の混雑ぶりが伺えます。
拝観料:驚愕の2,000円!
瑠璃光院とは
瑠璃光院は、別荘→高級料理旅館→寺院という道を辿ってきたようです。
元々は、京都電燈などの創業者である田中源太郎が所有していました。
そのころ造った庵に三条実美が「喜鶴亭」と命名。
田中源太郎の死後、京都電燈重役の個人別荘となります。
大正から昭和初期にかけて、1万2千坪の敷地に240坪の数寄屋造りの建物と庭園を造営。
その後京福電鉄の所有となり、高級料理旅館「喜鶴亭」として営業が始まりました。
なんと1日4組だけという超高級料亭だったそうです。
しかし「喜鶴亭」が廃業することとなり、2005年に岐阜の光明寺が買い取って本堂を設置、ここから寺院に改められました。
瑠璃光院の庭園
瑠璃光院といえば何といってもこの光景!
迫りくるモミジの緑がテーブルに映り込んで、とっても幻想的な写真が撮れるんです。
カメラ初心者の私ですら感動の出来栄えなので、皆さん撮りたくなりますよね。
引いてみるとこんな感じで、思い思いの場所からベストショットを狙って順番に撮っています。
以前、このテーブルに沢山の人が群がってる写真を見せてもらったことがあるんですが、それに比べると随分ゆったり楽しめるようになったんだと感じます。
モミジのリフレクションも素敵ですが、真下の書院に面したお庭に感動しました。
「瑠璃の庭」と呼ぶそうで、瑠璃色に輝く浄土の世界をあらわしているんだそう。
石組が少なく、緑で覆われた小さな庭ですが、決して単調ではなく奥行きを感じるんです。
数十種類もあるという苔はふっかふか。
こちらは「臥竜の庭」。
池泉庭園で、天に駆けのぼる龍を水と石で表しているそうです。
縁の床もピカピカに磨き上げられていて、こちらも緑が映り込み余韻を感じられました。
元は別荘として建てられたとあって、隅々まで計算し尽くされた美しさ。
荘厳な寺院とはまた違う趣で、あでやかな印象を受けました。
とても綺麗なんですが、数時間並んでまで行きたいかと問われたら、、、否かな。汗
ただ、近くの蓮華寺が私の中で1,2を争うほど好きなお寺になったんです。
「圓光寺~詩仙堂」と同じぐらい「蓮華寺~瑠璃光院」に魅力を感じるので、また並ばずに入れることがあるようなら行ってみたいです。
瑠璃光院の詳細情報
拝観時間 | 10:00~17:00 |
拝観料 | 2,000円 |
拝観期間 | 春と秋のみ公開 |
住所 | 京都市左京区上高野東山55 |
お問い合わせ | 075-781-4001 |
アクセス | 比叡電鉄「八瀬比叡山口駅」徒歩約5分 |
公式ホームページ | http://rurikoin.komyoji.com/ |