去年の初夏、京都のお寺(枯山水庭園)に突如ハマってからもうすぐ1年になります。
今メモを見たらこの1年間で訪れた庭園は、お寺以外も含めてちょうど30ヶ所でした!
数多ある京都の寺院。まだまだほんの一握りというところでしょうか。
その中からお抹茶を頂いたのはこちら!
高台寺 | 圓徳院 | 南禅寺 |
雲龍院 | 城南宮 | 瑞峯院 |
大仙院 | 無鄰菴 | 青蓮院 |
それぞれ工夫を凝らしたオリジナルの和菓子を用意されていて、それがまあとっても美味しいので是非とも全部召し上がって頂きたいのですが
今日は、庭を眺めながらお抹茶を頂くことに幸せを感じている私が独断で選んだ、『何度でも伺いたい!至福のお抹茶時間が味わえるお寺5選!』を、お送りしたいと思います。
お抹茶が頂けるオススメのお寺【圓徳院】
圓徳院は豊臣秀吉の正妻ねねが、76歳で亡くなるまでの19年間を過ごした場所です。
茶人・歌人・画家などたくさんの文化人が、ねねを慕ってこの圓徳院を訪れたんだそう。
なんて充実した晩年でしょうか。
こじんまりとした間取りですが、とっても居心地が良いお寺です。
お抹茶はこちらの北書院で頂きます。
伏見城の化粧御殿とその前庭を1605年に移築したものです。
庭園もこじんまりしてますが、小さい中にも様々な要素がギュッと詰まっています。それでいて上品。
賢庭が作庭したのち小堀遠州が整えたと伝えられていて、当時とほぼ変わらない姿を目にすることが出来ているそうです。
そんな桃山時代からの面影が残る庭園を眺めながら頂くお抹茶。
和菓子の羊羹は瓢箪の形をしていて、秀吉の馬印『千成瓢箪』を表してるようです。
お抹茶のほろ苦さと羊羹の甘味が絶妙でした!
拝観時間 | 10:00~17:30 |
お抹茶受付 | 10:00~16:00 |
拝観料 | 拝観料:500円 (高台寺・圓徳院・掌美術館共通拝観券:900円) |
お抹茶代 | 500円 |
拝観休止日 | なし |
お問い合わせ | 075-525-0101 |
住所 | 京都市東山区下河原町530 |
アクセス | 京阪電車《祇園四条駅》徒歩約20分 阪急電車《河原町駅》徒歩約20分 |
公式サイト | http://www.kodaiji.com/entoku-in/ |
お抹茶が頂けるオススメのお寺【雲龍院】
雲龍院は泉涌寺の別院(塔頭)で、後光巌天皇の意向により開かれました。
皇室行事を執り行うこともある皇室ゆかりのお寺なんですが、いい意味でゆる~い雰囲気漂うお寺です。
徳川慶喜が寄進した灯篭や、しきしの景色が見える雪見障子などなど見どころもりだくさん!
お抹茶は、庭が見えるところならどこでも好きな場所で頂けるんです。
庭園に面した部屋はそれぞれ趣の違う部屋が5つあり、私が伺った日も、皆さん思い思いの部屋でお抹茶を楽しんでいらっしゃいました。
庭園の隅にはひっそりと菊花紋章を模った水琴窟があります。
そばの濡れ縁で水琴窟の音色を聞きながら、お抹茶を頂いてる方もいらっしゃいました。
一番見晴らしがいい大輪の間で頂くお抹茶。
朱塗りの天目台にのった抹茶碗にも、菊花紋章が入っていました。
和菓子は餡入りのお餅にきな粉をまぶした生菓子!
求肥好きの私は、幸せを噛みしめながら味わってきました。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 400円 |
お抹茶代 | 500円 |
拝観休止日 | 1月の成人の日 2/18 4/27 6/27 9月中秋の頃 12/23 ※上記以外にも拝観休止になる場合があるようですので事前に確認されることをお勧めします。 |
お問い合わせ | 075-541-3916 |
住所 | 京都府京都市東山区泉涌寺山内町36 |
アクセス | JR『東福寺駅』徒歩約20分 京阪『東福寺駅』徒歩約20分 |
公式サイト | https://www.unryuin.jp/ |
お抹茶が頂けるオススメのお寺【青蓮院】
青蓮院は、最澄が比叡山延暦寺を開くにあたって作らせた住坊の一つでした。
鳥羽上皇の子が入寺してからは、門跡寺院として発展してきた格式高いお寺です。
客殿である華頂殿には、木村英輝さんが手掛けた蓮の襖絵があり、歴史ある建物と現代アートが見事に融合していて圧倒されます。
お抹茶は、庭園が一望できるこちらのお部屋で頂きます。
目の前に広がる庭は、足利家に仕えた相阿弥が作庭したとされるもの。
相阿弥は画家ですが、庭園の造営や香・歌・茶道などにも長けていたオールラウンダー!
相阿弥の美意識と室町時代の華やかさがブレンドされた、なんとも雅なお庭なんです。
そよそよとした風を感じながら頂くお抹茶。
和菓子は、練乳を使った黄身餡のお饅頭でした。
優しい甘さで食べ応えあり!
拝観時間 | 9:00~17:00 ※お抹茶は9:00~14:00 |
拝観料 | 500円 |
お抹茶代 | 500円 |
拝観休止日 | なし |
住所 | 京都府京都市東山区粟田口三条坊町69−1 |
お問い合わせ | 075-561-2345 |
アクセス | 地下鉄東西線『東山駅』徒歩約5分 京阪電車『三条駅』徒歩約10分 |
公式サイト | http://www.shorenin.com/ |
お抹茶が頂けるオススメのお寺【南禅寺】
南禅寺は、日本にある全ての禅寺の中で最も格式が高いお寺です。
日本最初の勅願寺であり、京都五山・鎌倉五山の上におかれる別格扱い。
禅寺のトップオブトップですね!
広大な敷地には、万丈や庭園はもちろん、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と唸った山門、様々な塔頭、水路閣などなど見どころがいっぱい!
すぐそばには蹴上インクラインもあります。
お抹茶は、こちらの滝の間で頂きます。
静かな和室で、目の前は迫るような緑。
人が多い南禅寺に在りながら、この部屋だけ異世界のようで、とっても心が和む空間なんです。
自分の心と対峙しながら頂くお抹茶。
和菓子は、きな粉の落雁の中にこし餡が入ってました。
きな粉のまろやかな香りが鼻に抜け、落雁が苦手な私でも美味しく頂けました!
拝観時間 | (3/1~11/30)8:40~17:00 (12/1~2/28)8:40~16:30 |
お抹茶 | 9:00~15:30 ※12:00~13:00は休憩 |
拝観料 | 一般:500円 |
お抹茶代 | 500円 |
拝観休止日 | 12/28~12/31 |
問い合わせ | 075-771-0365 |
住所 | 京都府京都市左京区南禅寺福地町86 |
アクセス | 地下鉄東西線【蹴上駅】徒歩約10分 |
公式サイト | http://www.nanzen.net/ |
お抹茶が頂けるオススメの場所【無鄰菴】
こちらはお寺ではないのですが、絶景を眺めながらお抹茶を頂けるんです。
無鄰菴は、軍人であり政治家でもあった山県有朋が造った別荘です。
洋館の2階には、日露開戦を巡る話し合い『無鄰菴会議』が開かれた部屋があり、当時のまま残されているんだそう。
南禅寺界隈の別荘群の中で唯一、通年公開されています。
お抹茶は、庭園に面したこちらのカフェで頂きます。
七代目小川治兵衛によって作庭された、京都屈指の借景庭園!
東山まで続いてるかのような奥行きを感じるお庭は、琵琶湖疎水から引かれた水が流れています。
エレガントに頂きたいお抹茶。
和菓子は、真盛豆といい豊臣秀吉が「茶味に適す」と称賛したんだそう。
残念ながらどんな味なのか分かりません!
何故ならこれは友人が頼んだもので、私はどら焼きを頂いたのです。
ふかふか~。
粒あんが入ったどら焼きは甘さ控えめでボリュームたっぷり。
どら焼きのセットは、ほうじ茶かコーヒーかを選べました。
営業時間 | 4月~9月/9:00~18:00 10月~3月/9:00~17:00 カフェ/9:00~16:30 |
入場料 | 600円 |
休業日 | 12/29~12/31 |
お問い合わせ | 075-771-3909 |
住所 | 京都府京都市左京区南禅寺草川町31番地 |
アクセス | 京阪電車【三条駅】徒歩約20分 |
公式ホームページ | https://murin-an.jp/ |
まとめ
それぞれに歴史とストーリーを持ち、大切に受け継がれてきた神聖な場所。
『枯山水庭園』という芸術を眺めながらお抹茶を頂けるとは、なんと贅沢な一時でしょうか。
まだまだ伺ったことのないお寺がてんこ盛りですので、とりあえず今現在のベスト5を上げさせて頂きました。
このベスト5を上回る場所が出てきたら、追記していきたいと思います。